【イベントレポート】九州・東アジア 国際物流総合展 INNOVATION EXPO 2026

九州最大級の物流専門展示会『九州・東アジア 国際物流総合展INNOVATION EXPO 2026』に出展しました

産業まちづくり事業「GREEN CROSS PARK」や、国内トップクラスの再エネ事業規模を誇る「ReENE」、当社が開発を進める物流施設「LOGI’Q」シリーズなど、東急不動産のインダストリー事業における多数の進行中プロジェクトを展示しました。当日は多くの来場者の方にブースへお立ち寄りいただき、当社の取り組みへの理解を深めていただく機会となりました。

九州・東アジア 国際物流総合展 INNOVATION EXPO 2026 開催概要

名称九州・東アジア 国際物流総合展 INNOVATION EXPO 2026
会期 2026年6月24日(水) 10:00~17:00、25日(木) 10:00~16:00
会場マリンメッセ福岡 B館・A館(一部)
主催一般社団法人 日本産業機械工業会
一般社団法人 日本産業車両協会
一般社団法人 日本パレット協会
一般社団法人 日本運搬車両機器協会
一般社団法人 日本物流システム機器協会
公益社団法人 日本ロジスティクスシステム協会
一般社団法人 日本能率協会
公式サイトhttps://lttiekyushu.logis-tech-tokyo.gr.jp/
イベント来場者数11,808名
当社ブース来場者数2,097名

東急不動産ブースの様子

GREEN CROSS PARK、LOGI’Qブランドおよび進行中のプロジェクトなどをご紹介しました

東急不動産ブースの様子
東急不動産ブースの様子
東急不動産ブースの様子
東急不動産ブースの様子

ReENEブランドおよび食料事業の紹介コーナーを設置しました

東急不動産ブースの様子

食料事業のマスコットキャラクターベジ坊も登場しました

食料事業のマスコットキャラクターベジ坊

多くの皆さまに当社ブースへお立ち寄りいただき、誠にありがとうございました。今後とも当社の取り組みにぜひご注目ください。

今後のイベント出展予定

会期:2026年9月8日(火)~9月11日(金)
展示会名:国際物流総合展 2026
会場:東京ビックサイト(東京国際展示場) 東1~3、7・8ホール、西1〜4ホール
会期:2026年9月30日(水)・10月1日(木)
展示会名:第3回 [九州]半導体産業展
会場:マリンメッセ福岡 A・B館
会期:2027年2月3日(水)・4日(木)
展示会名:九州次世代物流展
会場:マリンメッセ福岡 A・B館
会期:2027年4月14日(水)・15日(木)・16日(金)
展示会名:第8回関西物流展
会場:インテックス大阪

2026年9月8日(火)~9月11日(金)
『国際物流総合展』

国際物流総合展
名称国際物流総合展
会期2026年9月8日(火)~11日(金)10:00〜17:00
会場東京ビッグサイト(東京国際展示場)東1~3、7・8ホール、西1~4ホール
主催一般社団法人 日本産業機械工業会
一般社団法人 日本産業車両協会
一般社団法人 日本パレット協会
一般社団法人 日本運搬車両機器協会
一般社団法人 日本物流システム機器協会  
公益社団法人 日本ロジスティクスシステム協会
一般社団法人 日本能率協会
公式サイトhttps://www.logis-tech-tokyo.gr.jp/ltt/

詳細はこちら

セミナーレポート「東北GX産業団地 企業立地セミナー&交流会 in 東京 ものづくり企業の拠点再編戦略」

2026年5月22日(金)に会場+オンラインのハイブリッドで開催された「東北GX産業団地 企業立地セミナー&交流会in東京 ものづくり企業の拠点再編戦略」。本記事では、セミナーで語られた主な論点を紹介します。本セミナーでは、AI時代に日本の製造業に求められるもの、日本企業がイノベーションを起こすために必要な要素、企業の立地戦略について、多角的な視点から解説が行われました。九州や北海道で半導体工場の大規模集積が進む中、「なぜ今、東北なのか」について議論が交わされました。

ダイジェスト動画

※本動画内の発言は出演者個人の見解であり、当社の見解を示すものではありません。

全編アーカイブ動画はこちら ▼

「環境と調和して成長するいわて」

登壇者

岩手県 副知事 佐々木 淳氏

佐々木淳氏

岩手県は県政150周年を迎え、その歩みを支えてきた「挑戦の精神」と「自然との共生」を軸に、持続可能な地域づくりを進めている。東京から新幹線で約2時間というアクセス性を持ちながら、県土の約77%を森林が占める豊かな自然環境を有しているのが特徴。森林や河川を除いた居住可能エリアの人口密度はイギリスやイタリアなどの欧州諸国と同程度であり、自然と利便性が調和した暮らしやすい地域だ。その中で、北上川流域を中心に「北上川バレープロジェクト」を推進し、自然環境と調和したものづくり産業の集積を進めている。特に自動車産業と半導体産業を成長の柱とし、2022年度(令和4年度)には、製造品出荷額が3兆円を超えるまでに拡大した。地域企業との連携を強みとしながら、半導体人材育成施設の整備などを通じて産業基盤の強化を図っている。また、岩手県は脱炭素社会の実現にも積極的に取り組み、温室効果ガス削減や再生可能エネルギーの活用を推進。100%脱炭素電源を活用する新工業団地の整備を進めるなど、環境と経済成長の好循環を目指しており、企業による新たな挑戦への期待も示された。

基調講演①
「なぜ今、製造業は拠点戦略を見直すのか ~世界標準の経営理論から読み解く~ 」

登壇者

早稲田大学大学院 経営管理研究科 教授 入山 章栄氏

入山章栄氏

日本の製造業は大きな転換点にあり、世界情勢の不安やサプライチェーンの混乱、中国企業の急速な競争力向上、人手不足の深刻化などにより、多くの製造業が厳しい状況に置かれている。一方で、AIの普及は日本の製造業にとって大きなチャンスだ。特に生成AIやフィジカルAIの進展に伴い、半導体、製造装置、材料、データセンター、発電設備などの需要が世界的に拡大している。AIそのものの開発や資金力では米国が圧倒的な優位に立つものの、それを支える製造技術や周辺産業では日本企業が高い競争力を持っており、今後は米国市場を中心とした世界需要を取り込むことが重要だ。

また、日本企業の強みとして「すり合わせ型」のものづくりが挙げられる。自動車産業に代表されるように、ハードウェアとソフトウェア、AIを高度に統合する能力は日本企業の得意分野であり、AI時代には、その価値がさらに高まる可能性がある。テスラやBYDなどの先進企業も、ソフトウェアと製造技術を一体化することで競争力を高めており、日本企業にも十分な勝機がある。こうしたチャンスを捉えるために東北地方に求められるのは、単なる工場誘致にとどまらず、研究開発や経営判断を担う本社機能、スタートアップ、大学などを含めたイノベーション拠点づくりである。

さらに、イノベーションの源泉として「知の探索」と「知の深化」の両立が重要だ。従来日本企業が得意としていた既存事業を磨き込む「知の深化」だけでなく、異なる業界や地域、海外との交流を通じて新しい知識を取り込み組み合わせる「知の探索」を行うことで新たな価値が生まれる。東北には豊かな自然環境や高い技術力、大学などの資源があり、世界中の人材や企業を引きつける拠点となる可能性がある。こうした環境を生かすことで、「知の探索」を通じたイノベーション創出が期待される。AI時代の到来は日本の製造業、そして東北にとって大きなチャンスであり、産官学が連携しながら長期的な視点でイノベーション創出に取り組むべきだ。

基調講演②
「優れた産業集積にはなにがあるのか ~アメリカと台湾に学ぶ拠点戦略に必要な要件~」

登壇者

早稲田大学大学院 経営管理研究科 教授 長内 厚氏

長内厚氏

イノベーションには「価値創造」と「価値獲得」の2つのプロセスがある。価値創造とは新しい技術や製品を生み出すことであり、いわゆる発明(インベンション)にあたる。一方、価値獲得とは、その技術や製品を事業化し、収益につなげることである。真のイノベーションとは、単に新しいものを作るだけではなく、利益を生み出して初めて成立する。

日本は価値創造には優れているものの、価値獲得が苦手な傾向がある。例えばリチウムイオン電池は日本発の技術であるにもかかわらず、現在は中国のBYDやCATLが世界市場を席巻している。液晶パネルや太陽光パネル、半導体などでも同様の構図が見られ、日本は技術開発に成功しても利益獲得で後れを取るケースが多い。その背景にはデジタル化の進展がある。製品の価値がハードウェアからソフトウェアへ移行し、機能や性能の多くがアプリやプログラムによって実現されるようになった。ソフトウェアは大量複製が可能であるため、重要なのは「何を作るか」ではなく、「いかに世界中へ普及させるか」になった。アメリカや中国の企業は、この価値獲得の仕組みづくりに長けている。

また、企業経営には「効率性」と「効果性」の両立が必要だ。効率性を追求し過ぎると無駄が排除され、新しい挑戦や試行錯誤ができなくなる。一方で、不確実性の高い時代には多様な選択肢を持ち、探索を続けることが重要。トヨタのEV・水素・ハイブリッドを並行して進める戦略はその好例であり、日本の現場力や試行錯誤を重視する文化は現在の社会情勢において、大きな強みになり得る。

最後に、イノベーションを生み出すためにはオープンイノベーションと産業クラスターの形成が重要だ。シリコンバレーの成功要因は企業集積だけでなく、「住みたい街」であることにある。働く人や家族が地域に魅力を感じることで優秀な人材が集まり、知識や情報の交流が活発になる。今後は地方の魅力を高め、世界中の人材が集まる産業クラスターを各地に形成することが、日本の競争力向上と持続的なイノベーション創出につながるだろう。

全編アーカイブ動画はこちら ▼

トークセッション
「企業はどこに工場をつくるべきか ~半導体時代の立地戦略~」

登壇者(順不同)

早稲田大学大学院 経営管理研究科 教授 入山 章栄氏
株式会社産業タイムズ社  取締役会長 泉谷 渉氏
キオクシア岩手株式会社 代表取締役社長 柴山 耕一郎氏
東京エレクトロンテクノロジーソリューションズ株式会社 代表取締役社長 両角 友一朗氏

トークセッション

本セッションでは、半導体産業の再興が進む中、日本国内で企業がどこに工場を立地すべきかをテーマに議論が行われた。特に立地選定の条件や地域の競争力、人材育成のあり方について登壇者が熱く意見を交わした。

両角友一朗氏

議論の中心となったのは、「工場立地の決め手は何か」という点だ。インフラや補助金、交通網といった従来の立地条件も重要である一方、現在の半導体産業では何よりも人材の確保が重要視されているとの認識が共有された。最先端の研究開発を強く進めるため、幅広い専門知識をもった理工系人材は欠かせない。加えて、製造装置や材料など関連産業との連携も必要であり、人材と産業集積が立地判断の大きな要素になっていることが示された。

入山章栄氏

そんな状況下で、東北地域の人材の可能性が注目を集めている。現在、日本の半導体産業は九州を中心に発展しているが、人材不足が深刻化しつつある。一方で東北には、過去から蓄積された半導体・電子部品産業の基盤が存在し、高専や工業高校をはじめとする人材育成環境も整っているという。首都圏への人材流出という課題を抱えてはいるが、優秀な人材が地域に残されていることから、今後の成長拠点として高い期待を持てる。また、企業誘致や産業集積を進めるためには、行政や教育機関との連携が不可欠であるとの意見も多く聞かれた。東北各地では企業による半導体関連の講座や教育プログラムの新設が進められており、産官学が一体となった人材育成の取り組みが活発化している。将来的には半導体に特化した学部や研究拠点の整備も重要なテーマになるだろう。

柴山耕一郎氏

人材育成の観点では、専門知識だけでなく、ものづくりへの関心や挑戦意欲を持つ若者を育てることの重要性も指摘された。海外経験や異文化との交流を通じて視野を広げることが、イノベーションを生み出す人材の育成につながるとの考えが示され、企業側も地域と連携しながら次世代育成に取り組んでいる現状が紹介された。さらに、物流インフラの整備も重要な要素として挙げられた。半導体製造装置や部材は大型で高価なものが多く、高速道路や港湾、空港へのアクセスが立地選定に大きく影響する。特に東北地域では、今後の産業集積を支えるために物流網のさらなる強化が求められている。

泉谷渉氏

セッション全体を通じて共有されたのは、半導体産業の成長を支えるのは、単なる工場用地や補助金ではなく、「人材」と「地域の魅力」であるという点だ。企業、行政、教育機関、地域住民が連携し、働きたいと思える地域をつくることが、今後の企業立地戦略における最大の競争力になるとの認識が示された。東北地方には大きな可能性があり、日本全体の産業競争力向上につながる新たな成長拠点として期待されている。

全編アーカイブ動画はこちら ▼

関連記事

入山彰栄氏が語る企業変革の条件

「守り」と「攻め」のGXで未来を拓く 入山章栄氏が語る企業変革の条件  
GXは、企業にとって単なる環境対応ではなく、未来の競争力を左右する重要な経営テーマです。経営学者の入山章栄氏に、「守り」と「攻め」のGX、日本企業の技術力が生む可能性、物流DXから広がる産業基盤の変化について伺いました。

入山章栄氏

キーワードは”エモさ” 入山章栄氏が語る、まちづくりに欠かせない要件
人が集まらない時代に、産業団地や都市は何を備えるべきか。入山章栄氏は、企業誘致と同時に「暮らしたい」と思わせる感性=”エモさ”が不可欠だと語ります。ディープテックが育つ都市の条件や、文化を価値に変える視点から、これからのまちづくりの核心に迫ります。

ものづくりの力を、次の競争力へ——「価値創造」と「価値獲得」から考える日本製造業の未来【長内厚氏インタビュー】

ものづくりの力を、次の競争力へ——「価値創造」と「価値獲得」から考える日本製造業の未来【長内厚氏インタビュー】
日本の製造業が再び競争力を高めるには、技術や製品を生み出す「価値創造」だけでなく、それを収益につなげる「価値獲得」までを設計することが重要です。長内厚氏に、日本製造業の強みと課題、これからのイノベーションのあり方について伺いました。

企業が集まる場所から、価値が交差する場所へ——産業集積が変えるこれからの拠点戦略【長内厚氏インタビュー】

企業が集まる場所から、価値が交差する場所へ——産業集積が変えるこれからの拠点戦略【長内厚氏インタビュー】
企業が集まるだけの場所から、多様な知識や技術が交差し、新たな価値を生み出す場所へ。長内厚氏に、産業集積や産業クラスターが企業のイノベーションにもたらす意味と、これからの拠点戦略のあり方について伺いました。

【GXP hub会員さま限定】アーカイブ動画

「東北GX産業団地 企業立地セミナー&交流会 in 東京」 アーカイブ動画

セミナーレポート「九州企業立地セミナー&交流会 in 東京  ~日本製造業の復活戦略とフィジカルAI実装~」

2026年5月12日(火)に会場+オンラインのハイブリッドで開催された「九州企業立地セミナー&交流会 in 東京 ~日本製造業の復活戦略とフィジカルAI実装~」。今回はそのレポートをお届けします。本セミナーでは、半導体投資の加速、サプライチェーン再編、GX対応の高度化を背景に、成長エリアである九州を舞台とした製造拠点戦略について、多角的な視点から解説が行われました。フィジカルAIの実装による生産性向上、脱炭素と競争力を両立する工場モデル、BCPを前提とした拠点戦略に加え、最新の産業団地情報や官民連携による支援体制も紹介され、これからの「選ばれる製造拠点」の条件について議論が交わされました。

主催:東急不動産株式会社
共催:佐賀県・鳥栖市
後援:一般社団法人 九州経済連合会

ダイジェスト動画

※本動画内の発言は出演者個人の見解であり、当社の見解を示すものではありません。

全編アーカイブ動画はこちら ▼

「佐賀から世界へ」

登壇者

佐賀県知事
山口 祥義氏

山口 祥義氏

佐賀県はここ10年、本来その土地が持つポテンシャルを存分に発揮している。工業地の地価上昇率は2026年に2年ぶりに全国一位へと返り咲いた。背景としては、九州における南北東西軸のクロスポイントであり、交通の要衝に位置するという強みがある。また、九州の中で古来から地震が非常に少なく、企業が進出する上でのリスクが少ないのも魅力だ。さらに、仮に災害が起こった際にも、行政やNPOがオープンな体制で協力して対応にあたる土壌がある。

最近盛り上がっているのはコスメティック構想。佐賀大学が令和8年4月にコスメティックサイエンス学環を新設し、さらに令和9年3月には、最先端の技術と「アジアの美しさ」を佐賀から世界に発信する「コスメ国際フォーラム」をSAGAアリーナで開催。このように佐賀県は、世界へ向けて新たな産業や技術を発信していくために、企業・研究機関・地域社会が一体となり、継続的にチャレンジする姿勢で臨んでいく。

全編アーカイブ動画はこちら ▼

「最近の経済産業政策の動向について」

登壇者

経済産業省 経済産業政策局 地方創生担当 政策統括調整官
宮本 岩男氏

宮本 岩男氏

日本経済は長年続いたデフレ局面から転換し、物価上昇や金利上昇の兆しが見え始めた。一方、世界的には経済安全保障を重視した「自国回帰」の動きが強まっている。安いコストを目当てに海外に製造拠点を設けていた各国企業が、有事の際のリスクを最小限に抑える目的で国内サプライチェーン強化や国内生産回帰を進める中、日本でも製造拠点の国内整備が重要課題だ。

日本経済の潜在成長率は長らく低迷してきたが、その背景として設備投資などの「資本投入」が諸外国と比べて弱かったことが挙げられる。今後は成長分野への積極投資、さらにインフレを上回る賃上げを実現するためにも、生産性向上と高付加価値化への投資が必要不可欠だ。

こうした課題を踏まえ、政府は2030年に年間135兆円、2040年には年間200兆円規模の国内投資を目指している。その実現に向け、現在審議中の産業競争力強化法改正案では、大規模設備投資に対する税制優遇を導入し、一定以上の収益性や投資額を満たす案件について、即時償却や税額控除などの支援措置を講じる方針だ。さらに、企業立地を支える産業用地不足への対応として、地域未来投資促進法も改正に向けた審議を行っており、産業団地整備に関する税優遇や、自治体による固定資産税減免への国の補填制度拡充などを通じ、企業誘致を後押しする。今後は産業クラスター形成やインフラ整備を地域一体で進め、日本の成長産業集積を加速させていきたい。

「AI時代の製造業革新~データ駆動の現場改革~」

登壇者

日本マイクロソフト株式会社 業務執行役員 エバンジェリスト
西脇 資哲氏

西脇 資哲氏

2022年のChatGPT登場以降、AIは世界中の情報を学習し、高度な知識や判断能力を持つ存在になった。日本では活用が諸外国に比べて遅れていたが、令和7年12月23日に日本政府が人工知能基本計画を閣議決定し「AIを使わないことが最大のリスク」と位置づけたのは大きなインパクトがあった。AI導入は単なるIT施策ではなく、人的資源と掛け合わせることで最大の価値を発揮するため、人材戦略・経営戦略と捉えることが企業にとって大切だ。

これからは「企業が保有するデータ」の価値にもっと着目すべき。生成AIが学習済みのデータは世界全体の0.0017%にすぎず、実際の競争力の源泉は企業内部に蓄積された設計データ、品質データ、設備データ、顧客情報、現場ノウハウなどにある。AI活用の本質は、どのAIモデルを選ぶかではなく、自社データをどう活用するかだ。

製造現場における具体的な活用例もすでに多数ある。作業者が口頭で報告した内容をAIが自動で日報化する仕組みや、不良品画像をもとに「なぜなぜ分析」を実施し不良原因や改善優先度を整理する機能、工程表からガントチャートや稼働率分析を自動生成など、かなり実用性が高い。また、CAD設計支援、製造マニュアル自動作成、保守・メンテナンス記録のナレッジ化などにより、AIが現場業務全体を支える役割を担っていくだろう。

また、生成AIとロボティクスが融合する「フィジカルAI」が注目されており、AIが実際の工場設備やロボット、インフラと結びつくにあたっては、安全性や安定性、継続運用が極めて重要になる。日本の製造業が持つ現場力や品質管理能力は、フィジカルAI時代において大きな強み。製造業とAI技術を融合させることで、日本の製造業は再び国際競争力を高められるはずだ。

全編アーカイブ動画はこちら ▼

「フィジカルAI時代の製造拠点~工場競争力とサプライチェーンの再編~」

「フィジカルAI時代の製造拠点~工場競争力とサプライチェーンの再編~」

登壇者(順不同)

株式会社圓窓 代表取締役 武蔵野大学 アントレプレナーシップ学部 専任教員(教授) 澤 円氏
早稲田大学 教授 AIロボット協会 理事長 尾形 哲也氏
株式会社SUMCO 取締役 専務執行役員 AI推進本部長 加藤 健夫氏
株式会社アールジーン 代表取締役 IoTNEWS AI+ 代表 小泉 耕二氏

本セッションでは、生成AIの急速な進化が、製造業や物流、工場運営にどのような変化をもたらすのかについて、4名の登壇者それぞれの専門領域を活かした視点から議論が展開された。

澤 円氏

冒頭では、配膳ロボットのように「人に受け入れられるデザイン」が社会実装を後押ししている点が話題となり、人との共存が重要な時代に入っていることが共有された。特に近年は、従来型の産業ロボットとは異なり、AIが現実空間で動作する「フィジカルAI」が急速に進化している。登壇者からは、アメリカはAIソフトウェア領域、中国はロボットハードウェア領域で強みを持つ一方、日本は「ものづくり」とAIを融合させる領域で市場のシェアを取りに行けるという見解が示された。

尾形 哲也氏

一方で、日本の製造現場が直面する課題として、古い設備を有する工場を大規模刷新することが難しいという指摘があった。AI活用を前提に設計された新設工場とは異なり、既存工場ではネットワーク接続されていない設備も多く、データ取得や全体最適化が容易ではない。そのため、まずはAMR(自律走行搬送ロボット)や簡易なロボットハンドなど、部分的かつ導入しやすい技術から現場実装が進んでいる現状が紹介された。

加藤 健夫氏

また、AI活用を進める上で「完璧を求めすぎない姿勢」の重要性も強調された。日本企業は慎重な意思決定を得意とする一方、AI分野では変化速度が極めて速いため、従来のような意思決定スピードではチャンスを取りこぼすリスクが生じてしまう。PDCAにおいて計画(P)に時間をかけ過ぎるのではなく、まず実行し、改善を高速で回すことが競争力につながるとの意見が共有された。

さらに、フィジカルAIは「人を置き換える存在」ではなく、「人と協働する存在」として捉えるべきだという視点も印象的だった。自動化によって人員削減を目指すのではなく、人がより付加価値の高い仕事に集中できる環境を作ることが本質。その文脈を現場と共有することでAIに仕事を奪われるのではないかという現場の不安を払拭することにつながる。

小泉 耕二氏

今後AIやロボットがさらにスピード感を持って導入をさらに加速させるためには、単なる技術としてではなく、社会受容性や業務プロセス全体の中でどう位置づけるかが重要だ。例えば配膳ロボットが一般化した背景にも、「多少ミスをしても役に立つなら受け入れる」という社会側の変化があるという指摘があった。今後は、従来の産業ロボットの延長線ではなく、「現実世界で動く生成AI」という視点でフィジカルAIを理解する必要があるという。

最後には、「まず触ってみること」の重要性が繰り返し語られた。現在はNVIDIAをはじめとする企業が、シミュレーション環境や開発基盤を整備しており、以前よりも低コストで実験や検証を行える時代になっている。だからこそ、企業内部にAIと現場をつなぐ人材を育て、小さく試しながら自社なりの活用方法を見つけていくことが、これからの製造業に求められる姿勢であると締めくくられた。

全編アーカイブ動画はこちら ▼

新生シリコンアイランド九州実現に向けた取組をご紹介

登壇者

一般社団法人九州経済連合会 新生シリコンアイランド九州推進部 部長
山田 拓雄氏

山田 拓雄氏

九州経済連合会(九経連)は、産官学金を横断する「共創のハブ機能」を担い、インフラ整備、DX、スタートアップ支援、観光振興など幅広い地域活性化に取り組んでいる。

現在九州には半導体・エレクトロニクス関連企業が約1000社集積しており、国内IC生産額の約半数を占める一大拠点となっている。さらに2021年以降、TSMCをはじめとした大型投資が相次ぎ、公表ベースで5兆円超の投資が進行中だ。経済波及効果は10年間で23兆円に上るという。こうした状況を受け、九州地域戦略会議を中心に策定されたのが「新生シリコンアイランド九州グランドデザイン」だ。

この構想では、単なる半導体生産拠点ではなく、「世界有数の半導体ビジネスエコシステム」を形成することを目指している。半導体の製造だけでなく、応用産業、大学・研究機関、人材育成、DX・GX分野を連携させ、九州全体を巨大なサイエンスパークのように機能させる「イノベーションマルチハブ構想」が特徴だ。台湾・新竹サイエンスパークなど海外先進地域も参考にしながら、地域ごとに分散した拠点を連携させる構想が進んでいる。

また、人材育成やサプライチェーン強靭化、研究機関との連携にも積極的に取り組む。さらに、台湾のTAITRA(台湾貿易センター)やJETRO(日本貿易振興機構)との基本合意書締結により、台湾企業との連携強化や海外企業誘致も推進している。九州を「世界の産業サプライチェーンの中核拠点」として成長させるためには、産官学金が同じビジョンを共有し、継続的に協業していくことが重要だ。九経連も取り組みの中核的な役割を担っていく。

全編アーカイブ動画はこちら ▼

関連記事

AI時代に働き方はどう変わるのか——未来への挑戦に必要な「やめる」という投資【澤円氏インタビュー】

AI時代に働き方はどう変わるのか——未来への挑戦に必要な「やめる」という投資【澤円氏インタビュー】
生成AIの普及で働き方は大きく変わったと言われますが、澤円氏は「本質的にはまだ変わっていない」と指摘します。重要なのはAIを足すことではなく、何をやめるかを決めること。時間の再配分がイノベーションを生むと語る澤氏に、AI時代の働き方改革の本質を聞きました。

挑戦できる「余白」が、イノベーションを生む——AI時代の意思決定と組織風土を問い直す【澤円氏インタビュー】

挑戦できる「余白」が、イノベーションを生む——AI時代の意思決定と組織風土を問い直す【澤円氏インタビュー】
AIやDXが広がるなか、企業に求められるのは単なるツール導入ではなく、イノベーションを生む組織づくりだと澤円氏は語ります。挑戦できる余白をどう確保するのか。日本企業に根付く雇用制度や組織文化の課題にも触れながら、AI時代の意思決定と成長のヒントを聞きました。

人型ロボットの可能性と冷静な声──製造業の経営者は何を見極めるべきか 

人型ロボットの可能性と冷静な声──製造業の経営者は何を見極めるべきか【小泉 耕二氏連載】
世界で巨額投資が続く人型ロボット。背景にあるのは、AIが物理世界で働く「フィジカルAI」という新たな潮流です。一方で実用化には冷静な見方もあります。海外工場の実例や米中の覇権争いも踏まえ、製造業の経営者が見極めるべき論点を小泉氏が読み解きます。

世界が注目するフィジカルAIスマート工場 —日本はどう戦うか 

世界が注目するフィジカルAIスマート工場——日本はどう戦うか【小泉 耕二氏連載】
AIが工場をリアルタイムに認識し、自ら判断して動く。そんな「フィジカルAI」の時代が現実になりつつあります。フォックスコンやシーメンスのスマート工場事例を紐解きながら、日本の製造業はこの潮流にどう向き合うべきか。小泉耕二氏が考察します。

【GXP hub会員さま限定】アーカイブ動画

九州企業立地セミナー&交流会

セミナーレポート「特別セミナー 産業団地の新潮流~半導体など重要産業に適したGX・DXを取り入れた持続可能なまちづくりとは~」

2026年3月12日(木)に会場+オンラインのハイブリッドで開催された「特別セミナー 産業団地の新潮流~半導体など重要産業に適したGX・DXを取り入れた持続可能なまちづくりとは~」。今回はそのレポートをお届けします。本セミナーでは、3人の登壇者がそれぞれのフィールドの当事者として講演を行いました。

トークテーマは、「産業まちづくりの事業当事者が実行するDX・GXへの取り組み」「企業の脱炭素化やエネルギーの効率化をサポートするコンサルティング企業から見て市場の競争軸がどう変化しつつあるのか」最後に「半導体業界の隆盛が地方経済、日本経済にもたらすインパクト」の3つで構成されました。

ダイジェスト動画

全編アーカイブ動画はこちら ▼

産業まちづくり事業GREEN CROSS PARK(グリーンクロスパーク)におけるDX、GXの取り組みについて

登壇者

東急不動産株式会社 産業共創事業ユニット インダストリー事業本部
企画営業部 統括部長 
石井 拓也氏

石井 拓也氏

東急不動産の社会課題の解決に向けた取り組みのうち、特筆すべき2つの領域がある。

ひとつは、再生可能エネルギー電源の開発や保有、電力のBtoBの小売りを行う「環境エネルギー事業」だ。原子力発電所約2基分にあたる電源を自社で開発し保有している。

ふたつめは、物流施設やデータセンター、食料事業(植物工場等)を行う「産業不動産開発、産業まちづくり」。行政と一体となりながら準郊外の物流倉庫を中心に、約10年弱で50件超、累計約60万坪の開発を行ってきた。

産業まちづくり事業では、現在、特に産業団地の案件を全国に展開している。東急不動産の産業団地のこだわりとしては、交通インフラの整った(スマート)インターチェンジの至近である、工場需要地のポテンシャルがある、バリューチェーン効果が創出できるという3点。これらの実績とこだわりを落とし込んでブランディングしたのが昨年7月にリリースした「GREEN CROSS PARK(GXP)」だ。GX、DXはもちろん、まちづくりを事業として行ってきた企業として強みを発揮し、単一の企業ではなかなか難しいようなエリア全体のエネルギーマネジメントや街区への自動運転車両の導入なども、当社が音頭をとりながら実装していきたい。

GREEN CROSS PARKでは、現在佐賀県鳥栖市、福岡県粕屋町・志免町、茨城県つくばみらい市、岩手県金ケ崎町、埼玉県白岡市の案件に参入される事業者を募集しているので、ぜひご検討いただきたい。

全編アーカイブ動画はこちら ▼

GX・DX時代の製造業の現在地と展望― 脱炭素とデジタル化が変える競争軸 ―

登壇者

RAUL株式会社 代表取締役 
江田 健二氏

江田 健二氏

日本政府は2020年10月以降、5年以上かけてGXへの投資に取り組んできた。世界はこれまでの大量生産、大量消費社会から、GX・DXにより循環型社会に移行していく過渡期にある。エネルギーの使い方や産業の仕組みを根本から見直し、経済成長と環境対策を同時に実現していくGXは、現在非常に大きなトレンドとなっており、日本の産業も盛り上がるチャンスだ。

GXによって企業経営にどのような影響があるか。まず一つ目は電力コストの構造変化。再生可能エネルギーは1日の間でも0.01円の時間帯もあれば数十円の時間帯もある。変動は拡大傾向にあるため、いつどうやって電力を仕入れるかによってコストが大きく変わってくる時代になってきた。

2つ目は使う電力によって競争力や企業評価に影響が出る点。具体的には再生可能エネルギーを含めたCO2排出量を抑える電気を使っているかどうかを、取引先や金融機関等から確認されるようになってきている。安くてかつ、循環型社会に貢献するようなエネルギーを積極的に使っているということが企業にとって重要な競争力となるはずだ。

そして、今後、特に製造業にとって重要な要素になるのが、排出権取引が活発になることによるCO2の排出コストだと予測する。シミュレーションの条件によっては、従来通りのCO2排出を行っていると1〜4割程度利益率が下がってしまう計算となった。既定のCO2排出量を超えることによるペナルティの価格を払わなくていい電気を使っているかどうかは、事業の利益を安定させるという点でも非常に大切だ。

企業にとってGXを進める上では、再生可能エネルギーの導入や製造工程の省エネ化など、GXを自社に定着させるための「守り」の戦略と、M&Aやアライアンス・事業領域の再編成など、永続的に事業を成長させるための「攻め」の戦略を両輪で行っていくことがポイントとなる。

脱炭素を進める上ではDXの活用が欠かせない。AIが発達したことによりリアルタイムでのデータ収集から分析まで行い、どう省エネに繋げれば良いかを非常に効率的に導き出せるようになってきた。これにより電力コストの削減だけでなく、問題の発生も予測できるので保守コストも大きく削減できる。また、データを元にした事実ベースで話ができるので、様々なステークホルダーと一緒にコミュニケーションを取りながらGXを進めていくのにも役立つ。 製造業にとっては再エネ比率だけではなく電力が安定的に提供され、将来のCO2も含めた規制やコストまで考えられた場所で事業をやることで自分たちのビジネスを広げていける。どこに拠点を作るかという選択はこれからの企業価値に非常に影響するだろう。 そういう意味でGREEN CROSS PARKは、その一つの選択肢として考えられるはずだ。

全編アーカイブ動画はこちら ▼

半導体による国づくりの時代がはじまった!~シリコン列島ニッポンに多くの工場誘致が必要~

登壇者

株式会社産業タイムズ社 取締役会長
泉谷 渉氏

泉谷 渉氏

日本政府はこれまでにない規模で半導体投資を支援する「半導体による国づくり」を打ち出している。実際に半導体投資により経済効果が大きいことは熊本県のTSMCの事例が証明している。TSMCがきたことで熊本県には4兆円以上の巨大投資が舞い降りた。また、ソニーも熊本県合志に巨大な新工場を建設したことで、トータルでの熊本県の経済効果は最低でも11兆円あると言われている。九州トップのGDPを持つ福岡県に肉迫する勢いだ。現地に足を運ぶと経済効果を感じる場面は多い。売れない農地が工場に買収されたことで、土地成金が増え地元経済にお金が回るようになった。また、TSMCの食堂のパートの時給は3,000円を越え、大学生のアルバイトでも時給2,000円はザラだ。タクシーの運転手は3年前と比べて売上倍増になっているという。TSMCだけでなく台湾の関連企業や、国内の半導体素材メーカーなど17社も一緒に熊本に進出したことで、インパクトが大きい。物価、賃金、人口、地価、これが半導体の経済効果だ。半導体による国づくりの最大の見本が熊本県にある。

それを見習い、国とラピダスがやろうとしているのが北海道シリコンバレーだ。現在は九州が日本全体の50%の半導体生産シェアを持っているが、このシェアにどこまで迫れるか注目していきたい。

第二次世界大戦後、世界経済を引っ張ってきたのは自動車産業だった。その市場規模は現在400兆円だが、すでに成熟産業であることもあり年間成長率は1%に満たない。一方半導体は2030年に200兆円の市場規模に達する見込み。好不況あったこの30年間でも毎年12%成長し続けてきた。そのうち自動車産業を抜くのは確実と見られており、世界が半導体を中心に動いているのは間違いない。

1990年には日本の持つ半導体の世界シェアは52%あった。そこから負け続けて、今やたったの8%だが、ラピダスが立ち上がったら15%まで回復すると私は考えている。半導体が現在最も必要なテクノロジーはデータセンターのAIサーバー。AIを動かすためにはデータセンターが不可欠であり、データセンターのコストの50%は半導体が占めている。データセンターを建設するIT大手8社の2026年度の投資額は100兆円だが、そのうちの50兆円が半導体に流れ込む計算だ。であるが故に、半導体を国家戦略として注力するのは絶対に必要なのだ。ラピダス、ソニー、キオクシア、ルネサス、デンソーなどの日本企業が起き上がることで、私の試算だと12年後くらいには日本は半導体の世界シェアを35%まで占めるようになる。半導体王国日本の復活だ。

全編アーカイブ動画はこちら ▼

関連記事

エネルギーも物流も、すべてが変わる 次世代産業まちづくり事業「GXP」が描く“新たな成長基盤”

エネルギーも物流も、すべてが変わる 次世代産業まちづくり事業「GXP」が描く“新たな成長基盤”
円安、地政学リスク、脱炭素…。製造業を取り巻く環境は大きく変化しています。こうした課題に応える次世代産業まちづくり事業「GREEN CROSS PARK」を統括する石井拓也氏に、その構想と戦略を聞きました。

10年後の産業地図を塗り替える~産学官民連携で挑む地域の活性化~

10年後の産業地図を塗り替える~産学官民連携で挑む地域の活性化~
「産業団地=工場集積」という前提を、過去のものへ。住宅、教育、コミュニティ機能を備えた新しい産業拠点は、人材確保と地域活性を同時に実現する可能性を秘めています。GREEN CROSS PARKのプロジェクトを統括する石井拓也氏に、その構想と挑戦を聞きました。

【GXP hub会員さま限定】アーカイブ動画

セミナーアーカイブ動画

【イベントレポート】第7回 関西物流展

西日本最大の物流総合展『関西物流展』に出展しました

産業まちづくり事業「GREEN CROSS PARK」や、国内トップクラスの再エネ事業規模を誇る「ReENE」、当社が開発を進める物流施設「LOGI’Q」シリーズなど、東急不動産のインダストリー事業における多数の進行中プロジェクトを展示しました。当日は多くの来場者の方にブースへお立ち寄りいただき、当社の取り組みについてご紹介する機会となりました。

第7回 関西物流展 開催概要

名称第7回 関西物流展 KANSAI LOGIX 2026
会期  2026年4月8日(水)・9日(木)・10日(金)
10:00〜17:00[最終日10日のみ16:00まで]
会場インテックス大阪 4号館、5号館、6号館A·B
主催関西物流展 実行委員会
公式サイトhttps://www.kansai-logix.com/
イベント来場者数24,817名
当社ブース来場者数3,358名

東急不動産ブースの様子

GREEN CROSS PARK、LOGI’Qブランドおよび進行中のプロジェクトなどをご紹介しました

東急不動産ブースの様子
東急不動産ブースの様子
東急不動産ブースの様子
東急不動産ブースの様子

ReENEブランドおよび食料事業の紹介コーナーを設置しました

東急不動産ブースの様子
食料事業ブース

食料事業のマスコットキャラクターベジ坊も登場しました

東急不動産ブースの様子

多くの皆さまに当社ブースへお立ち寄りいただき、誠にありがとうございました。今後とも当社の取り組みにぜひご注目ください。

今後のイベント出展予定

会期:2026年6月24日(水)・25日(木)
展示会名:九州・東アジア 国際物流総合展 INNOVATION EXPO 2026
会場:マリンメッセ福岡B館・A館(一部)
会期:2026年9月8日(火)~9月11日(金)
展示会名:国際物流総合展 2026
会場:東京ビックサイト(東京国際展示場) 東1~3、7・8ホール、西1〜4ホール
会期:2026年9月30日(水)・10月1日(木)
展示会名:第3回 [九州]半導体産業展
会場:マリンメッセ福岡 A・B館
会期:2027年2月3日(水)・4日(木)
展示会名:九州次世代物流展
会場:マリンメッセ福岡 A・B館

2026年6月24日(水)・25日(木)
『九州・東アジア 国際物流総合展 INNOVATION EXPO 2026』

国際物流総合展
国際物流総合展_ブースイメージ
名称九州・東アジア 国際物流総合展 INNOVATION EXPO 2026
会期2026年6月24日(水)・25日(木)10:00〜17:00[最終日25日のみ16:00まで]
会場マリンメッセ福岡B館・A館(一部)
主催一般社団法人 日本産業機械工業会
一般社団法人 日本産業車両協会
一般社団法人 日本パレット協会
一般社団法人 日本運搬車両機器協会
一般社団法人 日本物流システム機器協会
公益社団法人 日本ロジスティクスシステム協会
一般社団法人 日本能率協会
参加費無料(招待状または事前登録証をご提示ください)
※当日参加は1,000円
公式サイトhttps://www.logis-tech-tokyo.gr.jp/

詳細はこちら

Manufacturing Brand New #1「〜日本の製造業の勝ち筋、未来工場とシン企業城下町の築き方~」開催レポート【Session 2】

廃れる企業城下町と伸びる城下町の違い。人が集まる町のシン定義

工場誘致で雇用は生まれても「企業は来たが人は去る」現実がある。成功する地域は単一企業依存を脱し、多様な働き方と生活スタイルに対応する「選択される街」へ進化している。教育環境、リモートワーク対応インフラ、住民と転入者の交流、経済活動と生活の質の両面で持続可能性が重要。

なぜ今このテーマか

製造業の国内回帰は加速し、行政も誘致を進める。新しい産業団地の形成が進みつつあるが、産業団地は過去の失敗例もある。さらに人口増加社会のような継続的雇用は生まれない。このセッションでは、工場と地域が共に発展する「シン企業城下町」の条件を議論する。

ダイジェスト動画

このダイジェストで分かること
•企業城下町の成功・失敗を分ける要因(企業依存から多様性経済への転換)
•「人が集まる町」に共通する特徴(教育、インフラ、交流)
•工場と地域が共生する新しいモデルの可能性

全編アーカイブ動画はこちら ▼

全編アーカイブ編で扱う論点

・シン企業城下町とは何か(オープンイノベーションエリア等の具体論)
・移住先として選ばれる条件(住民と転入者の交流、官民連携の実例)
・持続可能コミュニティにおける知識技能継承の重要性

セッションの全体像

【Part 1】企業城下町の成功・失敗の分水嶺

単一企業依存から多様性経済への転換。「企業は来たが人は去る」を防ぐ条件とは。

【Part 2】シン企業城下町とは何か

オープンイノベーションエリア、リモートワーク対応インフラ、多様な働き方を支える街の設計。

【Part 3】持続可能コミュニティや街づくりの要諦

移住先条件、住民と転入者の交流、官民連携、知識技能継承。経済活動と生活の質を両立する実践論。

登壇者

木下氏

一般社団法人エリア・イノベーション・アライアンス代表理事
/内閣府地域活性化伝道師
木下 斉氏

hamura

ボストン コンサルティンググループ
パートナー&ディレクター
葉村 真樹氏

尾﨑氏

東急不動産株式会社
インフラ・インダストリー事業ユニット 環境エネルギー事業本部
環境エネルギー事業第一部 戦略企画グループ課長
尾﨑 勇太氏

石井氏

東急不動産株式会社
インフラ・インダストリー事業ユニット インダストリー事業本部
開発企画部 基幹産業拠点推進室 室長
石井 拓也氏

モデレーター

NewsPicks Brand Design
編集長
呉 琢磨氏

Session 1: 企業規模は関係ない。未来工場への「攻めの投資」から持続的成長を生む条件

円安進行と地政学リスクで国内回帰が進むが、「コスト削減ありき」の守りの投資では競争力向上にならない。攻めの投資として、デジタルツインによる全体最適、カーボンニュートラルによるESG競争力、共創エコシステムなどを論点にする。

セッション1を見る

開催概要

収録日時 :2025年12月11日(火) 18:00-21:00
配信日 :2025年12月18日(木)
形式 :オンライン開催
会場 :株式会社ユーザベース オフィス(東京・丸の内)
主催 :NewsPicks Brand Design
協力 :東急不動産株式会社

【GXP hub会員さま限定】アーカイブ動画

Session2動画

Manufacturing Brand New #1「〜日本の製造業の勝ち筋、未来工場とシン企業城下町の築き方~」開催レポート【Session 1】

企業規模は関係ない。未来工場への「攻めの投資」から持続的成長を生む条件

円安進行と地政学リスクで国内回帰が進む中、「コスト削減ありき」の守りの投資では競争力向上にならない。攻めの投資として、デジタル活用の最適解、カーボンニュートラルによるESG競争力、共創エコシステムなどを論点にする。「GREEN CROSS PARK」に新工場を作ることで起こる可能性も紹介。

なぜ今このテーマか

製造業の国内回帰は加速しているが、多くが「コスト削減のための守りの投資」に留まっている。
しかし、真の競争力向上には以下の視点が不可欠。
単なる工場移転ではなく、「未来工場による持続的成長エンジン」への転換
DX・ESG・共創エコシステムを組み合わせた「攻めの回帰戦略」
工場立地の最適化と地域との共生や持続的雇用を生むための方法論はあるのか

このセッションでは、企業規模に関わらず実践できる「攻めの投資」の条件を議論する。

ダイジェスト動画

このダイジェストで分かること
•国内回帰の真因と、守りの投資が競争力向上に繋がらない理由
•未来工場が備えるべき要素(DX、ESG、共創)の概要
•GREEN CROSS PARKが提供する製造業支援の可能性

全編アーカイブ動画はこちら ▼

全編アーカイブ編で扱う論点

・DXを効率化だけでなく、働き甲斐・付加価値創出にどう使うか
・原価上昇を上回る付加価値や収益源の設計(工場自体が稼ぐ仕組み等)
・送配電網と工場開発のタイムライン不一致、電力・蓄電池按分の課題

セッションの全体像

【Part 1】国内回帰の真因と戦略的機会

円安・地政学リスクを背景に、なぜ今「攻めの投資」が必要なのか。守りの発想との違いを明確化。

【Part 2】未来工場の競争優位性の設計。最新化だけが勝ち筋か

デジタルツイン、ESG競争力、共創エコシステム。最新化だけが勝ち筋なのか?付加価値創出の本質を議論。

【Part 3】シン産業団地が生む製造業支援の可能性

GREEN CROSS PARKが果たすべき役割。工場立地の最適化と地域共生を両立する新しいフレームワークとは。

登壇者

成田氏
photo:新津保建秀

経済学者・零細事業者・三流タレント
成田 悠輔氏

長島氏

きづきアーキテクト株式会社 取締役会長
グロービング株式会社 シニアパートナー兼エグゼクティブフェロー
長島 聡氏

尾﨑氏

東急不動産株式会社
インフラ・インダストリー事業ユニット 環境エネルギー事業本部
環境エネルギー事業第一部 戦略企画グループ課長
尾﨑 勇太氏

石井氏

東急不動産株式会社
インフラ・インダストリー事業ユニット インダストリー事業本部
開発企画部 基幹産業拠点推進室 室長
石井 拓也氏

モデレーター

NewsPicks Brand Design
Senior Editor
金井 明日香氏

Session 2: 廃れる企業城下町と伸びる城下町の違い。人が集まる町のシン定義

工場誘致で雇用は生まれても「企業は来たが人は去る」現実がある。成功する地域は単一企業依存を脱し、多様な働き方と生活スタイルに対応する「選択される街」へ進化している。

セッション2を見る

開催概要

収録日時 :2025年12月11日(火) 18:00-21:00
配信日 :2025年12月18日(木)
形式 :オンライン開催
会場 :株式会社ユーザベース オフィス(東京・丸の内)
主催 :NewsPicks Brand Design
協力 :東急不動産株式会社

【GXP hub会員さま限定】アーカイブ動画

Session1動画

GXで進化するスマートファクトリー ー脱炭素とDXが拓くものづくりの未来 ~環境対応と効率化を両立する製造業の新潮流~

主催:東洋経済新報社
協賛:東急不動産

脱炭素社会に向けたGX(グリーントランスフォーメーション)推進のための再生エネルギー拡大、急速に発展するAI、人口減による働き手不足―社会・技術環境の変化に伴い、工場や倉庫などの産業立地を取り巻く条件は変わってきた。本セミナーは、次世代型産業団地「GREEN CROSS PARK(グリーンクロスパーク)」、自動運転トラックによる幹線輸送、ITで都市課題を解決するスマートシティなどの先進的な取り組みを通じ、GX/DX(デジタルトランスフォーメーション)による未来の産業基盤のあり方を探った。

制作/東洋経済企画広告制作チーム

ダイジェスト動画

全編アーカイブ動画はこちら ▼

基調講演|産業界と自治体が連携して行う新たな価値づくり

~官民学連携による産業振興の潮流と持続可能性な地域社会づくりの両立~

藤井 篤之 氏

アクセンチュア
ビジネスコンサルティング本部
ストラテジーグループ
マネジング・ディレクター
藤井 篤之 氏 

日本は対内投資が停滞し、工場立地が伸び悩んでいる。地政学リスクの増大や、ドルベース平均賃金の相対的な低下を受け、日本企業の国内回帰の動きもあるが、人手不足や割高なエネルギーが足かせになっている。アクセンチュアの藤井篤之氏は「効率化、省エネ化された産業創出を、自治体のまちづくりとも絡めて推進することが重要」と語った。

実際アクセンチュアでも、自律的で効率的なスマート工場やスマート物流をAIやセンサーなどの技術を用いて実現している。また、自治体が抱える課題を、デジタル技術を活用して解決するスマートシティ事業にも取り組んでいる。福島・会津若松市のスマートシティ事業にも関与する藤井氏は「事業推進にはデジタル技術の活用に加え、官民の連携や、人材の確保が重要」と訴える。

同市が抱える課題の1つに高付加価値産業の創出がある。市内にあるコンピュータ理工学専門の公立単科大学・会津大学は、1学年定員240人と小規模ながら、英・教育専門誌の世界大学ランキングでも高く評価され、県外からも優秀な学生を集める。だが、従来地元には魅力的な就職先が少なく、大半の卒業生は県外に流出していた。そこで、同事業では、産官学のデータ連携プラットフォームを構築。データを使って、DXの取り組みを進めたい大手企業を中心に約100社が参画するコンソーシアムを設立し、高付加価値産業の創出を目指すとともに雇用も生み出している。

1つの企業だけで、社会課題の解決と事業性を持続可能な形で両立させるのは難しい。「人・自治体・企業などの間で信頼関係を醸成して共助の仕組みを築く必要がある。また、参加する民間企業がビジネスメリットを感じられるよう、会津若松市のみで閉じず、成功モデルを他地域に展開する官民での取り組みが必要」と官民連携の大切さを強調した。

協賛講演|産業まちづくり事業「GREEN CROSS PARK」におけるDX/GXの取組みについて

石井 拓也氏

東急不動産
インフラ・インダストリー事業ユニット
インダストリー事業本部 開発企画部
基幹産業拠点推進室 室長
石井 拓也氏

東急不動産の産業まちづくり事業「GREEN CROSS PARK(グリーンクロスパーク)」は「GX・DX・まちづくり」をコンセプトに掲げる。同社の石井拓也氏は「人と産業が共に成長する『住みたくなる産業団地』を目指す」と語る。

GREEN CROSS PARKは、産業団地・工業団地を意味するインダストリアルパークをベースに、グリーン(環境)と多様な交流・交差、革新性を意味するクロスを掛け合わせて名付けた。そこでは、脱炭素、産業インフラの老朽化、といった社会課題に対する東急不動産のソリューションが示されている。再生可能エネルギー電源の自社開発を進め、立地企業に供給し、脱炭素を支援。その発電能力は2030年に4ギガワットに達する予定だ。また、物流施設、データセンターなどの産業不動産を産業団地内に建設する予定。加えて、ドライバーが乗らない自動運転トラックの幹線輸送サービスに取り組むT2と提携。神奈川・横浜市上瀬谷、京都・城陽市など高速道路インターチェンジ近くに拠点を確保し、自動運転による物流ネットワークの構築を進めている。

九州の主要高速道路が交差する交通の要衝、佐賀・鳥栖市に設ける物流・産業団地複合開発プロジェクト「(仮称)サザン鳥栖クロスパーク」では、再エネ100%のエネルギーマネジメントを実施予定。インターチェンジと街区の間の一般道も含めた無人自動運転走行を目指す。また、地域課題の耕作放棄農地の再生と物流施設開発を組み合わせた埼玉・白岡市のほか、茨城・つくばみらい市、岩手・金ケ崎町でも次世代型の産業団地のプロジェクトを進めている。「優良な産業団地を供給するとともに、幅広く不動産事業領域をカバーするグループの力を結集し、働く場、暮らしの場としての価値や魅力を向上させたい」と語った。

パネルディスカッション|GX/DX時代における地域産業拠点の再構築

~デジタル技術の活用と物流ネットワークの視点から~

パネルディスカッション

パネリスト

國年 賢氏

T2
事業開発本部
本部長
國年 賢氏

石井 拓也氏

東急不動産
インフラ・インダストリー事業ユニット
インダストリー事業本部 開発企画部
基幹産業拠点推進室 室長
石井 拓也氏

藤井 篤之 氏

アクセンチュア
ビジネスコンサルティング本部
ストラテジーグループ
マネジング・ディレクター
藤井 篤之 氏 

ファシリテーター

エコアナウンサー®
櫻田 彩子氏

パネルディスカッションでは2人の講演者に、自動運転トラックサービスを提供するT2の國年賢氏を加え、エコアナウンサー®の櫻田彩子氏の司会で、日本の産業の未来に向けた取り組みを語り合った。

ドライバー不足に伴う物流危機を解決するため、特定の条件下で無人走行する「レベル4」自動運転トラックによる幹線輸送サービスの実現を目指すT2は、25年から運送会社などをユーザーに、まずは、ドライバーが乗車してハンドルから手を放した状態で運転する「レベル2」自動運転トラックによる商用運行を開始した。27年度には関東―関西間でレベル4のサービスを開始、32年に2000台の運行を目標にしている。國年氏は「一般道の無人走行はまだ課題があり、高速道路から実現していく。それには、インターチェンジ近くで、有人運転(一般道)と無人運転(高速道路)を切り替えるためにドライバーがトラックに乗降する『切替拠点』が必要になる」と説明。自社で整備する神奈川・綾瀬市などの切替拠点に加え、東急不動産の神奈川・横浜市上瀬谷、京都・城陽市などの物流施設も活用し、九州延伸も見据えた自動運転物流ネットワーク構築を進める。

T2は単なる自動運転実現にとどまらず、サプライチェーンの最適化を目指している。その中で、10%程度のCO2排出削減につながるとされる幹線輸送の自動運転化に加え、石油業界と連携したカーボンニュートラル燃料の利用も推進し、CO2削減効果の上積みも図る。「サプライチェーンの最適化は自動運転だけではなせない。様々な企業との連携、役割分担が重要になってくる」(國年氏)。

アクセンチュアの藤井氏は「サプライチェーンを変えるには商流も変える必要がある」と指摘。福島・会津若松市のスマートシティ事業から生まれた、農産物などのマッチングプラットフォーム「ジモノミッケ!®」の事例を紹介。他地域同様、同市内で生産された農産物の多くは、県外の中央卸売市場に出荷される。この結果、市内の飲食店では、地元野菜をわざわざ県外から仕入れざるをえなかった。「デジタルを使って市内で需給マッチングができれば、県外を経由する物流のムダを減らすことができる」(藤井氏)。

東急不動産の石井氏は、トラックの自動運転化、工場自動化のオペレーションには、今までとは異なるスキルを持った人材の確保が新たな課題になると考える。「(仮称)サザン鳥栖クロスパーク」では、スキル人材の確保に向けた人材会社との検討も進めていて「産官学連携による人材育成も重要になる」と提起した。また、人が集まる産業団地周辺の住宅需要についてもグループ会社含めて対応するとして、産業まちづくりにおける人の大切さを強調した。

2026年1月5日『週刊東洋経済』に掲載された広告企画

【GXP hub会員さま限定】アーカイブ動画

セミナーアーカイブ動画

セミナーレポート「九州企業立地セミナー&交流会 in 福岡 ~政策と市場が交わる、九州GX産業立地の最前線~」

2025年11月18日(火)に会場+オンラインのハイブリッドで開催された「九州企業立地セミナー&交流会 in 福岡 ~政策と市場が交わる、九州GX産業立地の最前線~」。今回はそのレポートをお届けします。本セミナーでは、行政・学術・金融・不動産の各分野のステークホルダーにより、地方の産業動向や地方企業を後押しする国の政策の現状が解説され、さらにGHG開示義務とGX産業立地に対して企業がどのように向き合うべきか議論するトークセッションが行われました。

ダイジェスト動画

全編アーカイブ動画はこちら ▼

「未来を見据えてともに挑戦する」

登壇者

佐賀県知事 山口 祥義氏

山口 祥義氏

佐賀県の強みはまず立地の良さである。アジアが開かれてきているなかで東京よりも上海が近いという立地。また、県東部は高速道路と鉄道のクロスポイント。さらには自然災害についても、地震の発生回数が少なく、南海トラフの津波想定もゼロなどBCP対策の最適地。
近年、各分野の世界的企業が佐賀に進出しており、生産の拠点化を進めていただいている。佐賀県は工業高校の割合が日本一であり、人材の面でも皆様のお役に立てる。また、子育てし大県“さが”ということで、男性従業員の育児休業の奨励金を設けたり、企業やCSOの誘致も盛ん。
大学との連携の中で再生可能エネルギーに関する様々な研究開発を行っており、環境問題への取り組みとして波戸岬に海洋プラスチックについて学び、体験し、交流する施設「世界海洋プラスチックプランニングセンター(愛称:PLA PLA(プラプラ)」を来年の6月にオープンする予定だ。
佐賀県庁では全ての政策の基軸に「さがデザイン」という視点を通し、クリエイターと協働しながらコンセプトを議論し事業を決めているのが特徴。県民の満足度や付加価値の高い事業を今後も継続して行っていく。

「鳥栖市の産業動向とサザン鳥栖クロスパークの紹介」

登壇者

鳥栖市長 向門 慶人氏

向門 慶人氏

鳥栖市は鉄道や高速道路が交差する九州陸路交通の要衝だ。九州各地へのアクセスが便利なのはもちろん、貨物専用の鳥栖貨物ターミナル駅、福岡空港や佐賀空港、博多港にも近いため、全国各地やアジア方面への輸送、輸出入面でも優位性がある。交通の要衝という強みを活かし、昭和29年の市制施行以来、積極的に企業誘致に取り組んできた。市内には七つの産業団地を有しており、現在全て完売。新たな産業団地として佐賀県と連携しサザン鳥栖クロスパーク開発事業を進めている。経済産業省の地域未来投資促進法を活用し、官民連携型のスピード感を持った開発を行い、若年層の雇用や市の人口増加につながる経済波及効果の高い企業を誘致したいと考えている。令和12年度の立地企業の操業開始を目指す。

特別講演「国内産業立地の最新動向とGX成長戦略」

登壇者

経済産業省 経済産業政策局 地方創生担当政策統括調整官 宮本 岩男氏

宮本 岩男氏

物価高が叫ばれる中、賃上げできる環境を作っていくことが重要だが、賃上げには原資が必要だ。将来の収入を生み出し競争力を上げていくような成長投資をして、その結果収益が上がり賃金も上がるというサイクルをしっかり回さなければいけない。世界的な情勢を見るとトランプ政権による関税障壁、さらにロシア=ウクライナ戦争のようなリスクが増大しており、重要な産業は国内に保有しなくてはいけないという考えも出てきた。経団連では国内投資規模を2040年までに年間200兆円まで上げていこうという動きがある。

石破政権下で行われてきた地方創生を、高市政権下では地域未来戦略として引き継いでいく。例えば熊本県のTSMC、北海道のラピダスのような誘致事例を全国各地につくり、投資を誘発し経済効果を生み出すということが言及された。また、地域で経済的に大きな存在感を示している中堅企業を支援し、大胆な投資促進策とインフラ整備を一体的に講じるというキーワードも示されている。データを見ると中堅企業は設備投資や売上高の増加に関する伸び率が大企業よりも大きい傾向がある。地域の雇用、地域の経済を支えるという意味で、存在意義がある中堅企業を支援する施策を打つため、国では予算を確保していく方針。

産業用地を支援できるような仕組みを作っていこうという調整も関係省庁と始めている。世界的にグリーン電源へのニーズが高まっているので、その領域に進出したいという企業も増えており、政府としても温暖化対策を推進する観点から支援上乗せの取り組みを開始した。

全編アーカイブ動画はこちら ▼

トークセッション「GHG開示義務とGX産業立地戦略」

トークセッション

登壇者

福岡銀行 ソリューション営業部
サステナビリティ推進グループ 部長代理
神園 龍一 氏

九州大学 都市研究センター
准教授
キーリー アレクサンダー 竜太 氏

シービーアールイー株式会社 アドバイザリーサービス|リーシング 執行役員
マネージングディレクター
田口 淳一 氏

東急不動産株式会社 インフラ・インダストリー事業ユニット 環境エネルギー事業本部
環境エネルギー事業第一部 統括部長
畠山 洋平氏

トークセッションではまず神園氏よりグローバル市場で環境面に関するリスクが非常に重視されるようになった傾向が解説され、脱炭素社会の実現に向け金融機関が行政、企業のハブとなり、三位一体で推進していくという方向性が示された。企業に対してはサステナブルスケールインデックスというツールを用い、ESGに関する対話を標準化して進めていく。

神園龍一氏 トークセッション

次にキーリー氏より、サプライチェーン全体のGHGはもとより、人権面、環境面等を含めた情報開示義務、デューデリジェンスが求められているという世界的な大きな潮流についての解説がされた。AIツールにより従来推計が難しかった人権リスク、環境リスク、生物多様性リスク等が解析できるようになったのも追い風だ。また、TCFDの開示のガイドラインに沿った開示をしている企業は、他の企業よりも株主資本コストが大幅に下がっているというデータも示された。

キーリー アレクサンダー 竜太 氏

これらの前提を元に、地元の企業の中でGHGがどの程度話題になっているか、広大なサプライチェーン全体のCO2排出量をどうモニタリングしていくか、企業がGHGに取り組みを開始すべき時期、グローバル規制に適合した産業団地をどう創っていくか、産業団地に中堅企業が入るメリット等に関して活発な議論がなされた。

全編アーカイブ動画はこちら ▼

関連記事

キーリー アレクサンダー 竜太 氏

「都市・企業・政策をつなぐスマートシティの次世代モデル」~産学官連携の成功につながる仕組みとは~
キーリー・アレクサンダー竜太氏が語る、都市・企業・政策をつなぐまちづくりの核心とは。

ファイナンスから読み解く、ESG経営の「E(環境)」支援の最前線

ファイナンスから読み解く、ESG経営の「E(環境)」支援の最前線 ― 企業経営に伴走する銀行の視点
GHG削減をはじめとするESG経営の「E(Environment)=環境」への取り組みは、企業にとって必要不可欠なものになりつつある。製造業や物流業に限定されない環境への取り組みにはどのようなものがあるのだろうか。福岡銀行の神園龍一氏にお話を伺った。

GXが変える企業立地戦略――脱炭素時代、不動産はどう選ばれるのか

GXが変える企業立地戦略――脱炭素時代、不動産はどう選ばれるのか
移転、新設する施設が脱炭素・再生可能エネルギーなどのGXに対応しているかを考慮して立地選定をしなければいけない時代となった。世界最大の事業用不動産サービス企業であるCBREグループの日本法人シービーアールイー株式会社の田口 淳一氏に伺った。

【GXP hub会員さま限定】アーカイブ動画

ログアウト

ログイン